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last update 17/Aug/2013

『エウクレイデス全集』第1巻(原論I-VI)

第1巻(原論I-VI)について

『原論』の最初の6巻は,平面の初等幾何として知られる内容が大半です(ただし第II巻と第V巻は,現代なら数量の計算として扱う内容を,独自の方法で扱います).現代では一番よく読まれる部分です(というよりそれ以外の部分があまりに知られていないというべきでしょう).

数学的には易しい部分ですが,三浦伸夫さんの全体解説,私の『原論』の内容にかかわる解説,そして個々の命題につけられた詳細な解説,注釈は読者が『原論』を見る目を変えるはずです.

第1巻目次

全体解説(三浦伸夫)
『エウクレイデス全集』総序 i
凡例 vii
1
第1章:エウクレイデスの人物像 4
第2章:エウクレイデスの著作 23
第3章:テクストの伝承 36
第4章:文明圏におけるエウクレイデス 43
『原論』解説(I-VI巻)(斎藤憲) 49
第5章:『原論』の成立・伝承・構成 51
第6章:『原論』と初期ギリシャ数学の展開 88
第7章:非共測量史観と「幾何学的代数」 101
第8章:非共測量と比例論の展開 125
第9章:比例論の幾何学への応用 157
『原論』I-VI巻(斎藤憲訳・解説) 175
参考文献 469
用語索引 477
人名索引 484

第1巻正誤表

『エウクレイデス全集』第1巻正誤表Ver 1.00 (2012年8月2日版)
頁;行
5; 11 エウドクソス(前408頃-前355頃). 前390頃-前337頃.(説明:ここは三浦伸夫さんの執筆箇所ですが,勝手ながら解説します.エウドクソスの生涯が53年間であったことは,ディオゲネス・ラエルティオス8.90によります.同じ箇所にエウドクソスが第103回オリンピック期(前368-365)に盛年であったという記述があり,盛年とは40歳という約束に従って,前408年生まれとなります.しかし種々の資料により,この生まれ年は早すぎるとして,前390年頃に生年を引き下げる意見が有力です.
144; 9 追加でとして 追加として
161;本文下から7-6 計算では 計算は
165; 17 立つとことになる 立つことになる
166; 本文下から7 同じであるからである. 同じだからである.
28; 6 ABはEを EはABを
203; 命題13の図 点Gと点Dの位置 Gが左,Dが右が正しい. (この頁の注にもあるように,従来の図が左右逆になっているので左右を入れ替えたのですが, そのときにGとDが入れ替えられずに残ってしまいました)

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