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last update 04/Mar/2015

『よみがえる天才アルキメデス』のページ

ここでは拙著『よみがえる天才アルキメデス』(岩波書店.岩波科学ライブラリー117,2006年3月3日発売.1,200円+税)の訂正,その後の研究成果,書誌追加などを行ないます.


(2015年3月4日記)

  • 本書の新版として『アルキメデス『方法』の謎を解く』を上梓しました.本書の結論を180度転換した箇所もあります(すみません!).本書をすでにお読みになった方も,一度手に取ってご覧下さい.

(2008年6月2日記)

  • 5ページで触れた巨大船シュラコシア号ですが,その大きさを詳細に見積もった研究を見つけました.

    シュラコシア号の大きさの見積もりについて(F. Montevecchiの研究)

  • ネッツ,ノエルによるC写本の解説書の邦訳が出ました.
    本書130ページの最後に紹介した本は,結局The Archimedes Codexというタイトルで出版され,十数か国語(もしかしたら二十以上?)に翻訳されつつあります.改めて読んでみると,私の本にも書いた2001年1月の出来事の記憶が多少違っているところもあり,人間の記憶の不確かさを改めて実感しました.

    日本語訳は2008年5月下旬に『解読!アルキメデス写本』(光文社)として出版されました.解説原稿を依頼されて,書きました.大変面白い本です.研究者は広く読まれる本も書かねばならないと痛感しました.

    ネッツ氏はこの本で,近代数学も近代科学もすべてアルキメデスに始まると言わんばかりの勢いですが,それはさすがに....この点は解説を書くにあたって苦慮しました.書評ならともかく,同じ本に印刷されるわけですから....結局誰もが満足しない解説になったかもしれません.ともかく,アルキメデスの数学史・科学史における位置づけについての意見の違いは違いとして,おすすめしたい本です.400ページを越えるのに2100円+税と手頃なお値段です.


(2007年5月22日記)

  • ありがたいことに,韓国語訳を出したいという出版社があり,契約を交わしました(2008.6.2追記.ISBN:899262428x).その機会にこれまでに気づいた訂正・追加箇所をまとめます(下の正誤表).
  • 『科学』(岩波書店)2007年4月号412-418ページに「計算好きだったアルキメデス」という短い原稿を書きました.『ストマキオン』が組み合わせ論の著作であったという解釈に基づいて,これまで充分な意味づけがなされてこなかった『砂粒を数えるもの』や『牛の問題』のような著作を「計算家アルキメデス」という視点から統一的にとらえるという最近の学説を紹介しました.ご一読いただければ幸いです.

(2006年4月5日記)

  • 短い本ですので,思い切って割愛したことだらけです.著者としては不安だったのですが,かえってそれがよかったようで,好評のようです(ウンチクを披露されるのが好きな人は少ないですしね).有難いことです.今後暇を見て,ここに解説を書き足していきたいと思います.今まで出した本の中で一番安い本ですので,一度ご覧いただければ幸いです.数学が苦手な方でも1,2,5章は楽々読めると思います!


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